定期的に起こる、電車内の前リュック論争。
過去にはリュックは前に抱えるのがマナーだとされていましたが、今は話が違うようです。
前リュックはダサいだけでなく、マナー違反とまでいわれていますが、何が正解なのでしょうか。
そこでこの記事では、こんなことを調べてみました。
- 電車内の前リュックは正解なのか
- 鉄道会社は前リュックをどう見ているのか
- 前リュック反対派と賛成派の意見
どうぞ、最後までお付き合いください。
電車内の前リュック論争|ダサい?マナー違反?

あなたは電車に乗る時、リュックを前に抱えていますか?
マナーとして知られる、リュックを前に抱える「前リュック」は今も正解なのでしょうか。
関西の鉄道会社19社の共同マナーキャンペーンでは、「リュックは手に持って」「手荷物はヒザの上に」「大きな荷物は網棚に」と呼びかけられています。
これまで、リュックサックは前に抱えるのがマナーとされてきましたが、それは昔の話のようです。
また、SNSでは前リュックがダサいという声が多く投稿されていますが、ダサいだけで片付けていい問題なのでしょうか。
リュックを背負ったままだと迷惑になることも

前リュックが正解ではないとしても、背中に背負ったままは論外だという声は大きいようです。
リュックを背中に背負ったままだと、通路をふさぐ、人にぶつけるなど、迷惑になっていても気づけないので、電車内では配慮が必要になってきます。
収納容量の多さ、両手が自由になる、重い荷物も持ちやすいリュックですが、リュック自体が大きく、重くなるので、目が届かない背中に背負ったままだとキケンです。

背中に背負ったままの人の意見として、痴漢防止、手で持てないほど重い、などがあります。
言い分がわからなくもないところが、平行線で結論が出ない理由のようです。
鉄道会社は手持ちか棚上げを推奨か

鉄道会社としては、リュックは前で抱えずに、手持ちか棚上げを推奨しているのでしょうか。
関西の鉄道会社19社の共同マナーキャンペーンでは、「リュックは手に持って」と呼びかけられていました。
東京メトロでも、「手にさげてお持ちになるか、座席上の荷物置きをご利用ください」とアナウンスが流れています。
ただ、鉄道会社が前リュックを否定しているわけではなく、混雑する車内を快適に利用できるように協力をお願いしている、とのことでした。
マナー違反ではないが正解でもなさそう
車内のマナーとして定着していた前リュックですが、迷惑に感じている人もいます。
もちろん、前リュックが禁止というわけではなく、状況に合わせたリュックの持ち方を考えないといけないのではないでしょうか。

結局のところ、前リュックはマナーとして正解ではありませんが、マナー違反ともいえないようです。
電車内の前リュック反対派の意見3選

過去にはマナーだった前リュックですが、やめてほしいと思っている人は一定数いるようです。
そんな反対派の意見を3つご紹介します。
前リュックはダサく見える
リュックは後ろに背負うもので、前に背負う前リュックはダサいという声があります。
いくらファッションに気を使っていても、前リュックだけで台無しになってしまう、というのがこの意見の主張のようです。
満員電車では前リュックも邪魔
リュックが後ろから前になっただけで解決していないという意見もあります。
- 座っていると立っている人が前リュックだと恐怖を感じる
- 前リュックでもぶつかる時はぶつかる
- お腹周りが立派な人の前リュックは余計に迷惑
鉄道会社が、前リュックをマナーとしなくなった理由がわかるような気がする意見です。
マナーを守ってるつもりになっている
リュックを前に抱えるだけで、マナーを守っているつもりになっていませんか?
リュックを目の見える範囲においてコントロールするのが前リュックにする目的です。
前リュックでも、周りに気を配らないと迷惑になっているかもしれません。

鉄壁かと思われた前リュックのマナーですが、知らずに迷惑をかけている可能性もありそうです。
電車内の前リュック賛成派の意見3選

過去にはマナーとして周知された前リュック、賛成派の意見も納得できるものが多くあります。
ダサいとか論点ズレている
ダサいから前リュックをやめる、という考えはズレているように感じます。
ファッション以前に、人に迷惑かけるほうがダサいので、ダサいから前リュックをしないという考えは改めた方が良いという意見です。
前リュックをされると困る人が仕掛けたのではないかという黒いウワサまで立っています。
盗難、痴漢冤罪対策になる
前リュックは犯罪から身を守ることができます。
- リュックの中の財布などを窃盗犯から守ることができる
- リュックを抱えたり手をリュックに乗せるなどが痴漢冤罪対策になる
- 前リュックをして背中を壁につけることで痴漢対策になる
残念ながら、犯罪や冤罪のなくならない社会には前リュックは救世主でした。
パーソナルスペースを確保できる
物理的にパーソナルスペースを確保できます。
前リュックなら、距離感がつかめない人から離れるのに効果的です。
満員電車でも、人と距離を置くことができるのでリュックがあると心強く感じます。
また、前方にスペースができるので、スマホの操作がしやすいのもポイント。

マナー以外に防犯対策にもなっていた前リュックですが、このまま消えてなくなってしまうのでしょうか。
まとめ
マナーとして知られる、リュックを前に抱える「前リュック」は今も正解なのでしょうか。
- 関西や東京の鉄道会社は、リュックは手に持つか、網棚の利用を呼びかけている
- 前リュックは禁止ではなく、状況に合わせたリュックの持ち方を考えないといけない
- 前リュックはマナー違反ではないが正解でもなさそう
- ダサいから前リュックをしないという考えは改めた方が良い
- 賛成派と反対派の意見は、どちらもおかしくないので結論が出ない
「前リュックはダサい」という主張は理解に苦しみますが、「前リュックだからマナーを守っている」と思考を止めないようにしたいですね。
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